IPOが当たらないというリスク

上場日の初値が公募価格を上回る確率が85〜90%以上と言われるIPO。
儲からない残りの10〜15%に限って当選しやすいのが厄介ではありますが、少し数字を確認するだけで、初心者でも簡単に避けることは出来ます。

しかも、そういった残りのハズレIPOに間違って当選してしまっても、あっさりキャンセル出来てしまいます。

これだけ聞くと、IPOは確実に儲かる商品に思えてきますが、良いことだけ言ってるんじゃないかと疑いたくなる気持ちもよくわかります。

IPO投資は、本当に致命的なリスク、デメリットはないんでしょうか。

リスクは単純に「当たらない」

もうこれに尽きます。無理やり探せば他にまだあるかもしれませんが、99%のデメリットは「当たらない」です。

IPO投資家にとっては当たり前の話ですが、少しでも当選確率を上げるために、IPOの主幹事を引き受ける頻度が多い証券会社は全て口座を作っておきます。

また「ステージ制」を導入している証券会社がありますので、寝かしてある資金があれば、預かり資産を移して抽選口数を増やすなど、当選確率を上げるように工夫出来ます。

店頭に行くか、電話するなどして、IPOを配分して貰えないか営業員に直接お願いする人もいるでしょう。

ですが全て「当選確率が上がる」だけであって、どんなにやっても「絶対に当たる」とはならないんです。

努力すればするほど、考えて申し込んだだけに「当選しなかった」ときに「ただ働きのストレス」が溜まっていきます。
これがIPO投資に置ける最大にして唯一のデメリットです。

IPOはこんなに当たらない

SBI証券などでは、IPOに落選すればするほど、ポイントが溜まっていきます。

「IPOに申し込む作業が毎回無駄になる」というストレスも溜まりますが、他社に比べるとモチベーションは維持しやすいように思います。

IPOに申し込む証券口座が1つだけだと、応募しても応募しても、本当に当選しません。
特にマネックス証券のような、IPOを完全公平抽選で配分する証券会社は、工夫のしようもありません。

たしかに確率が資金量に左右されないので、口座に最低限の資金を入れておけばいいだけですから、公平で簡単というメリットはあります。

それも一応ありますが、本当に「運頼み」になりますので、そういった証券会社だけで1年間申込み続けても、全ての作業が無駄になる覚悟も必要でしょう。

よく質問で「マネックス証券でIPOを1年間申し込み続けていますが、全然当たりません。本当に抽選してるんですか?」
みたいな人いるかと思いますが。

たかが1社に1年間くらいで『当たらないのがおかしい』みたいな書き込みを見ると、金融の世界を甘く見てるとしか思えませんが、、、笑

いろいろ文句を言う前に、複数の証券会社で申し込むなどして、なるべく当選確率を上げるように工夫するべきですね。

メリットしか考えない

散々IPOに当選しないアピールをしましたが、IPOおすすめサイトみたいなブログで書かれているようなメリットは全て本当ですし、実際にIPOに当選した場合は相当な利益が出ます。

通常の株式投資に比べてリスクは圧倒的に低いですし、株価を毎日チェックする手間も必要ありません。

何より申込みに必要な資金も、他の投資とは比較にならないくらい少額で済みます。

確かに、IPOは運要素がほぼ全てなので、ずっと当たらない可能性もありますが、感覚としては複数口座で申込み続ければ、毎年最低でも1つは当選するイメージです。

IPOが当たらずに、心が折れて、普通の株式投資を始める人も多いですが、本当に勿体無い選択肢だと思っています。

なるべく当選確率が上がるように、やるべきことはしっかり準備しておきましょう。

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