IPOと宝くじを比較!天と地ほどの当選倍率の差

IPOサイトなどで情報を漁っていると、「IPOがどれだけ当選しないものか」という情報が目立ちます。

知恵袋などでは、「なぜ当選しないと思いますか?」といったような質問に対して、
「IPOは宝くじと同じなので、無料の宝くじだと思って頑張って申し込みましょう!」

という、いかにも精神論で体育会系っぽい回答もありました。

確かに、IPOの当選というのは基本的に「運要素」が強く、それに左右されます。

ある意味「宝くじみたいなもの」という説明は正しいと思います。

しかしその当選確率ですが、天と地ほどの差があり、全くの異なるものです。

先に結論言ってしまいますが、IPOの方が完全に良心的な当選確率で、しかも無料です。

無料な時点で、宝くじに勝ち目はない訳ですが、どれくらい違うのか、比較してみようと思います。

宝くじの当選確率

年末ジャンボ宝くじ

一番有名かもしれませんね。1等当たったら。。。妄想が捗ります。笑

【1等】7億円:2000万分の1
【1等前後賞】1.5億円:1000万分の1
【2等】1,000万円:666万分の1
【3等】100万円:20万分の1
【10万円】10万円:5,000分の1(0.02%)

ざっとではありますが計算してみました。

1,000万円以上の超高額当選は稀として、ジャンボ宝くじの場合では、100万円以上当たる確率は、約20万分の1ということになります。

前年の年末ジャンボ宝くじでは、100万円が当選する確率はおよそ9万分の1でしたが、それと比較すると2018年の年末ジャンボはかなり当選しづらくなっています。

その分、10万円の当選者が約3倍になったようです。(3倍でこの数字というのが恐ろしい…)

ハロウィンジャンボ

さらに、2018年の秋に発売された「ハロウィンジャンボ」の確率も紹介していきます。

【1等】3億円:1000万分の1
【1等前後賞】1億円:500万分の1
【2等】1,000万円:333万分の1
【3等】100万円:33万分の1
【10万円】10万円:9,100分の1(0.011%)

ハロウィンジャンボでは、100万円以上の当選をする確率は、およそ27.8万分の1という数字でした。
10万円の当選確率は、9100分の1ですから、年末ジャンボの半分くらいの当選者ですね。

なるほど。これは当たらない。笑

IPOの当選確率

銘柄によるので、一概に何とも言えませんが、ここでは株数が比較的多めの、Bランク程度のIPOを想定します。

いわゆる3倍になるような人気IPOではなく、堅実な業種のIPOで、初値予想で10万円程度の利益が見込めるIPOです。

主幹事証券会社にもよりますが、過去の例からわかりますが、およそ1%程度と見積もって問題ないかと思います。

嘘ついてないので、一応ちゃんと実例を出しておきます。

【IPO フレアス(7062)】
主幹事の引受株数:550,400株
当選数は5,504口となりますが、裁量配分にこのうち90%が割り当てられます。
【インターネット抽選の当選口数】
5,504口 – 5,504 × 90% = 550口
【当選確率】

550口 ÷ 53,300(応募件数)= 1.032%
1%を若干上回る程度の当選確率でした。

ちなみに、このIPOフレアスの結果ですが、公募価格1,850円に対し、初値4,045円という結果でした。

税金や手数料は計算に入れてませんが、初値で売却した時、およそ22万円儲かったことになります。

夢があるのは宝くじ

【当選確率】
IPOに当選する =
1%前後
年末ジャンボ10万円 = 0.02%
ハロウィンジャンボ = 0.011%

このように、圧倒的にIPOの方が当選しやすかったわけですが、宝くじに比べると確かに夢はないかもしれないですね。

別に宝くじを擁護するわけではないですが、「もしかしたら5億円当たるかも!」というワクワク感に300円払ってる?ということでしょうね。

あと税金もかかりませんので、納税の心配もないですね!(当たらないけど)

「仕事ばっかりやってられるか!夢くらい買わせろ!」という人や「番号を確認する瞬間がたまらない!ゾクゾクする!」みたいな人も多いと思いますが。

IPOに当選するのもすごく嬉しいんですが、お寿司食べて欲しいバッグ買って、海外旅行にでも行ったら無くなってしまいます。

ものすごいプレミアもののIPOを手に入れるか、裁量でまとめて当選すれば別ですが、それでも一般の小口投資家ではせいぜい100万円の利益くらいが上限です。

さいごに

「IPOって意外にそんなに当選確率が高いのか」と気づいた方もいるかと思います。

「1%を高いって、アホなんじゃないのこの人」と思った方もいるかもしれませんが、これが年間で80件ほどあるわけです。

実際に、初値売却で儲かるのはそのうち70件前後だと思いますが、それでも家族口座などがあれば、それはもう「1年間続ければ理論上必ず当たる」というレベルの確率です。

IPOの申込作業は地味で、なかなか骨の折れる作業だと思います。理論上はそうでも、一年間やり続けても全て落選する可能性ゼロではありませんし。

しかし、闇雲に何でも申込むのではなく、しっかりと銘柄と主幹事を選定すれば一定の確率はあるわけです。

倍率だけ見ると、「IPOの申込み作業=宝くじ50枚」です。
(※IPOフレアスをSMBC日興証券で申し込んでいた場合)

このサイトでは何度も伝えてますが、IPO投資は継続こそ命ですので、投資初心者の方は適度にでも良いので、申込を継続していきましょう。

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