IPO ユーピーアール(7065)初値予想

ユーピーアールの上場が承認されました。

公募割れしやすい東証二部へのIPOとなりますが、それ以外の部分では、色々とプラス材料もあるIPOなので、参加するかどうかは数字をみて判断すべきでしょう。

基本データ

会社概要

会社名ユーピーアール株式会社
市場東証二部
URLhttps://www.upr-net.co.jp/
設立1979年3月2日

上場スケジュール

仮条件決定日5月23日(木)
ブックビルディング5月27日(月)~5月31日(金)
当選者発表6月3日(月)
申込期間6月4日(火)~6月7日(金)
上場日6月12日(水)

価格&マーケット

想定価格3,130円
仮条件未定
公募価格未定
吸収金額1,657,022,000円
時価総額4,795,160,000円

株式関連データ

当選株数

発行済株総数1,532,000株
公募株数384,000株
売出株数76,400株
OA売出69,000株
合計当選株数529,400株

引受証券会社

証券会社株数(株)比率(%)
野村證券株式会社未定未定
東海東京証券株式会社未定未定
三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社未定未定
SMBC日興証券株式会社未定未定
株式会社SBI証券未定未定
ひろぎん証券株式会社未定未定
松井証券株式会社未定未定
合計384,000

事業内容

当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社及び連結子会社6社(ウベパレットサービス株式会社、UPR Singapore Pte. Ltd.、UPR(Thailand)Co., Ltd.、UPR Solution(Malaysia)Sdn. Bhd.、UPR VIETNAM CO., LTD、UPR Services Inc.)の7社により構成されており、パレット等物流機器のレンタル及び販売を主たる業務と しております。(目論見書より引用)

物流に関連する位置情報サービスなどの、IoT関連も事業に含まれていますが、メインの事業はパレットのレンタル事業のようです。

物流関連ではあるので、一定の需要増は見込まれていますが、やはり価格競争が年々激しさを増しています。

このパレットのレンタル業界でのシェアは高く、価格競争という点で考えると、参入障壁が高く新規参入が容易ではない事業なので、この点ではある程度安定した業績が期待できそうです。

一方では、パレットのレンタル料を収益源としていますが、レンタル先の会社で、自社保有が主流になってくるリスクもありますので、数年単位の長期的に見ると安定とは言い切れないかもしれません。仕入先を特定の会社に99%依存している点も、気がかりな点です。

あくまで長期的なリスクであって、IPOとしては問題ないでしょう。

株主関連データ

株主が少ないのが特徴ですが、従業員持株会を含め、全員がロックアップ条項の対象です。

通常は1.5倍解除のオプションが付くことが多いですが、それもないため、大株主の売り注文によって需給バランスが崩れることも無いです。

また、ストックオプションも一切ありませんので、その点も需給的にはプラス材料です。

大株主&ロックアップ

氏名株数(株)比率(%)ロックアップ
酒田 義矢824,00071.7890日
酒田 三男160,00013.9490日
酒田 加代子64,0005.5790日
酒田 健治62,0005.490日
ユーピーアール従業員持株会24,0002.09180日
中村 康久7,0000.6190日
町田 敏明4,0000.3590日
大矢 隆司2,0000.1790日
髙井 健介1,0000.0990日
合計1,148,000100

ストックオプション

ストックオプション制度なし

業績推移

業績ハイライト

決算期2014年8月2015年8月2016年8月2017年8月2018年8月
売上高7,292,4827,905,0318,862,5609,133,00710,075,634
経常利益572,940524,560648,401277,624808,042
当期純利益341,153464,010360,320153,697577,010
純資産2,129,9993,592,1473,403,9443,592,2424,073,890
ROE17.5116.2210.34.3915.05
BPS1,393.982,350.882,965.113,129.133,548.68
EPS222.7303.67244133.88502.62

初値予想

東証二部のIPOというのが、やはり一番ネックになります。

過去の結果を見ても、公募割れしたIPOは東証二部に多い傾向があるため、警戒する投資家は多いと思います。

肝心の中身ですが、業績もわりと順調で、設定された株価も割安な水準と考えていいです。

吸収金額が20億円未満なので、野村證券が主幹事ですから、需給的には全く問題ないレベルでしょう。

ある程度、売り規制があることを踏まえると、公募割れする可能性はかなり低いものの、IPOとしては人気という訳ではないので、すぐに利確されそうなIPOです。

3,600 〜 3,900

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