IPO ヤシマキザイ(7677)初値予想

ヤシマキザイ(7677)の上場が承認されました。

毎回初値の結果が芳しくない傾向のある、東証二部のIPOですが、今回はどうでしょう。

詳しく内容を確認していきましょう。

基本データ

会社概要

会社名株式会社ヤシマキザイ
市場東証二部
URLhttps://www.yashima-co.co.jp/ja/index.html
設立1948年10月28日

上場スケジュール

仮条件決定日6月6日(木)
ブックビルディング6月10日(月)~6月14日(金)
当選者発表6月17日(月)
申込期間6月18日(火)~6月21日(金)
上場日6月26日(水)

価格&マーケット

想定価格1,280円
仮条件1,200円~1,280円
公募価格1,280円
吸収金額11億8,000万円
時価総額36億9,000万円

株式関連データ

当選株数

発行済株総数2,880,000株
公募株数250,000株
売出株数551,000株
OA売出120,000株
合計当選株数921,000株

引受証券会社

証券会社株数(株)比率(%)
野村證券株式会社250,000100
合計250,000100

事業内容

当社は1948(昭和23)年10月、鉄道、船舶、鉱山、土木、農業用機械器具の製作・販売及び修理を目的として、「八洲器材株式会社」を創業いたしました。
1951(昭和26)年8月に振興造機株式会社(現 神鋼造機株式会社)と代理店契約を締結。鉄道車両用エンジン部品やその他部品の販売・納入・アフターサービスを中心に、全国に拠点展開を図ってまいりました。
1965(昭和40)年10月には株式会社日立製作所の「鉄道車両用品」の旧国鉄向け販売代理店に、1977(昭和52)年10月には日本航空電子工業株式会社の「コネクター及び同関連製品」の特約店となり、その後も、根幹となる鉄道事業を発展強化させながら、一般事業へとビジネスフィールドを進展させてきました。
そして創業65周年と本社移転を機に2013(平成25)年12月「株式会社ヤシマキザイ」へ商号変更し、現在に至っています。(目論見書より引用)

鉄道事業

鉄道車両製品をメインの商材としており、それに付随する電子部品なども含めて、鉄道事業者に販売しています。

また、発変電設備や鉄道用システムも取り扱っており、鉄道事業者との取引のみならず、鉄道車両メーカーや鉄道車両用電気品メーカーなどに対しては、引き出しが多いように見えます。

海外における鉄道事業にも積極的で、上海市に現地法人を設立し、鉄道車両メーカーで売上高が世界で最大の「中国中車股份有限公司」を販売先として、取引をしています。

一般事業

鉄道事業における販売先以外では、自動車関連メーカーなどを販売先としており、電子部品をメインの商材として販売しています。

また、医療業界への拡販などで、メインの鉄道事業とはあまり関係のない、新しい分野などにも取り組む姿勢が見られ、会社全体として事業を多角化していく方針が伺えます。

株主関連データ

主要な株主は、ほとんどロックアップの対象者となっているため、特筆すべきマイナス要素はありません。

大株主&ロックアップ

氏名株数(株)比率(%)ロックアップ
佐藤 泰子468,40018.1590日
神鋼造機株式会社428,00016.58-
関 年子280,400

10.8690日
東京中小企業投資育成株式会社 200,0007.7590日
ヤシマキザイ従業員持株会191,200

7.41180日
関 正一郎191,1527.4190日
佐藤 厚190,7617.3990日
株式会社みなと銀行123,0004.7790日
コクサイエアロマリン株式会社 120,000

4.6590日
日本生命保険相互会社100,000

3.8790日
その他287,88711.16-
合計2,580,800

100

ストックオプション

該当なし

業績推移

業績ハイライト

決算期2014年3月2015年3月2016年3月2017年3月2018年3月
売上高28,876,51333,927,97132,831,98630,852,952

32,687,992
経常利益372,030

766,356773,554

609,692485,872
当期純利益179,853

437,880

339,126

384,788

364,482
純資産4,080,982

4,784,9225,475,0555,885,493

6,290,694
ROE4.69.96.6

6.8

6.0
BPS1,521.56

1,777.792,005.482,144.312,437.50
EPS67.4367.43
124.83140.38137.58

初値予想

鉄道関連事業という、IPOとしてはかなり地味な銘柄に分類されますので、初値はそこまで期待できません。

ベンチャーキャピタルの放出がないものの、東証2部上場で、売出株数が多いのもやはりマイナスイメージがあります。

一方で業績は安定しており、EPS(1株あたり利益)が137.58円という水準を踏まえると、割安感がある価格設定なので、一定の買い注文は入ることが予想されます。また、野村證券が主幹事なので、ある程度の売り規制も予想されるので、公募割れはなさそうです。

1,400 〜 1,500

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