東洋証券のIPO配分ルールを解説

IPOの正式名称は新規公開株といい、会社が新たに株式市場に上場する時に発行されます。

IPOは市場での初値がつく時に、公募価格から大きく値上がりすることが非常に多く、投資初心者の人から経験者の人まで、多くの人から人気のある投資手法となっています。

しかし、IPOは抽選に当選しなければ手に入れることができません。

加えて、IPOは人気であるため当選確率も高くはありません。

よって、当選確率を上げるにはIPOに有利な証券会社に申し込むことが必要です。

今回は「東洋証券」のIPOの配分ルールについて説明していきます。

そして、「東洋証券」はIPO投資をするために口座開設をすべき証券会社かどうかも検討してきます。

東洋証券とは?

東洋証券の概要
本店東京都中央区八丁堀4-7-1
創業1934年4月
預かり資産1.1兆円
口座数20万口座
支店数31

東洋証券は「信頼」、「付加価値」、「得意分野」の3つを経営理念に掲げている証券会社です。

東洋証券の強みは中国株にあります。

中国の深圳A株市場の取り扱いが多く、豊富な情報を持っています。

加えて、セミナー会場を香港・上海の支店とつなげてよりリアルな情報をお客様に届けるといったことをしています。

東洋証券のIPO配分ルールとは?

東洋証券のIPO配分ルール
配分の割合抽選 10%
裁量 90%
資金タイミング抽選申込時
資金拘束抽選申込時
抽選方式完全公平抽選+優待抽選
抽選結果の名称当選
当選後の辞退ペナルティあり
NISA口座可能

東洋証券のIPOの配分割合は公平抽選が10%、裁量が90%です。

公平抽選が多くないため、他の証券会社と比べて有利とはいえません。

しかし、中国株に興味がある人なら中国株に投資をする目的と並行して裁量によるIPOの獲得を考えてもよいでしょう。

裁量による獲得を目指す人はブックビルディングへの適切な参加をすることと以下の適合性の原則の基準を満たさなければいけません。

【適合性の原則に関する基準】
・ 新規公開株を含めた株式投資に対するリスクを十分認識していること。
・ 新規公開株への投資が、当社でご確認させていただいたお客さまの投資方針に沿っていること。
・ 継続的に当社でお取引いただいていること、もしくは今後当社とのお取引拡大が期待できること。
・ ブックビルディングへ適切な需要申告をいただいていること。
・ 過去の配分実績からみて、過度に集中した配分とならないこと。

また、公平抽選によるIPOの配分では当選する株数は最低単元株数となります。
つまり、どれだけ多くの株数を一つのIPOに申し込んでも当選確率は変わらないので申込をする時は100株としましょう。

裁量によるIPOの配分は一人あたりの平均配分数量は10単元以内です。
よって、裁量でのIPO獲得を目指す場合は複数のIPOを一度に手に入れることができる可能性があります。

東洋証券のIPOの特徴

ここでは東洋証券のIPOの特徴をまとめていきます。

IPOの主幹事実績がある

東洋証券は数少ないIPOの主幹事実績があります。

ただし、最近の実績は2017年に1件あっただけで多いわけではありません。

しかし、幹事実績は毎年10件以上あるので、他と比べて東洋証券はIPOに対しては積極的の証券会社だといえます。

インターネットからの注文は主幹事の時のみ

東洋証券のIPOは主幹事だった場合のみ、インターネットからの申込ができます。

基本的には対面もしくは電話での申込しかできません。

よって、IPOの申込という点では使いやすい証券会社ではありません。

当選を辞退するとペナルティがある

東洋証券でIPOを当選した後に辞退をするとペナルティがあります。

具体的には、抽選結果を待っている他のIPOが無効になることと1か月の間は東洋証券でIPOを申込むことができなくなります。

当選した場合にしっかりと払い込みができるかを確認してから抽選の申込をしましょう。

主幹事の時は有利な東洋証券でIPOをしよう

ここまでで東洋証券についてと東洋証券のIPOについてまとめてきました。

東洋証券は中国株に強く、業界でもトップクラスの情報量があります。

そして、東洋証券のIPOは抽選が10%、裁量が90%です。

東洋証券はIPOの主幹事実績もあり、毎年10件以上の幹事も務めていることからIPOに積極的な証券会社といえます。

ただし、基本的にインターネットから申込ができません。

インターネットから申込ができるのは東洋証券がIPOの主幹事の時のみです。

これは広く知られていないので、抽選狙いで東洋証券のIPOに申込む場合は他と比べて当選確率が高くなります。

よって、抽選に当選してIPOの獲得を考えている人は東洋証券が主幹事の時を狙っていくとよいでしょう。

もしくは、中国株に興味がある人は東洋証券で中国株への投資をしながらIPOの裁量による獲得を目指すのもよいでしょう。

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