証券会社によって、それぞれで異なるIPOの配分ルールを採用しています。
IPO投資の抽選の当選確率を上げていくためにはこれらのルールを理解して、IPO投資に向いている複数の証券会社で口座開設をし、申し込みをしていくことが重要です。
IPO投資は値上がりによる利益が出る確率が非常に高いので、初心者の方から投資経験者の方までに広くオススメできる手法です。
なので、証券会社のIPO配分ルールを理解してよりIPO投資を有利に進めていきましょう。
今回は数あるIPO投資ができる証券会社の中の一つである「松井証券」のIPO配分ルールをみていきます。
そして、松井証券のIPO配分に関する特徴的なポイントをまとめていきます。
松井証券とは
松井証券の概要 | |
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本店 | 東京都千代田区麹町一丁目4番地 |
創業 | 1918年5月 |
預かり資産 | |
口座数 | |
支店数 | 0 |
松井証券は去年で創業から100年を超えました。
それだけ長い歴史の中で信頼とノウハウを積み上げてきた証券会社です。
また、金融危機などの状況の中でも他の証券会社との合併はせずに、独立系としての地位を確固たるものとしているもの特徴です。
その他にも早い段階でオンラインでの取引を導入していて、時代の変化にも柔軟に対応してきました。
その松井証券の大きなメリットは、手数料の安さです。
株式の現物取引において10万円以下の取引までは手数料が無料です。
また、信用取引の口座開設もした場合は6ヶ月間30万円までの取引の手数料が無料になります。
まだ株式投資をしたことのない初心者の方にとってはとりあえず投資を始めてみるのに最適な証券会社かもしれません。
この手数料制度はIPOの売却時にも適用されますし、その面からみると松井証券はIPO投資に向いています。
松井証券のその他の強みとしては、2018年度の問合せ窓口格付け(証券業界)での金賞をもって、8年連続で受賞をしています。
株式投資において分からないことがあってもサポートが充実しているのは大きな魅力です。
基本的な配分ルール
この点では小口の個人投資家でもIPOの当選確率が高く有利になると言えます。松井証券のIPO配分ルール 配分の割合 抽選 70% 裁量 30% 資金タイミング 申込時点 資金拘束 購入時点 抽選方式 完全公平抽選 抽選結果の名称 当選・補欠・落選 当選後の辞退ペナルティ なし NISA口座 可能
松井証券のIPO配分ルールでは、個人への完全公平抽選での分配割合は70%と比較的高いです。
抽選の結果はブックビルディング期間終了後の翌営業日の17時以降に知ることができます。
そして、当選が決定したら購入申込ができるようになります。
その購入申込時に一度だけ希望購入株数を変更することができます。
また、購入申込期間中にIPOの購入の辞退をすることができます。
ただ、一度辞退してしまうともう一度購入申込をすることはできないので注意しましょう。
加えて、購入申込期間の最終日の15:30までに買付余力を準備しておかないと辞退扱いになってしまいます。
松井証券のIPOの配分には条件と、配分の順序が決まっています。
条件
<1> 購入申込を行ったお客様
<2>「公募・売出し価格×申込数」以上の余力のあるお客様
配分順序
1位 当選のお客様に、購入申込数量を配分
2位 補欠当選のお客様に、購入申込数量を上限とする数量を配分
3位 当選・補欠当選以外のお客様に、購入申込数量を上限とする数量を配分
上記の内容を留意して、松井証券でIPO投資をしましょう。
松井証券のIPOの特徴
ここでは松井証券のIPOにおいて特徴的な部分をまとめていきます。
抽選配分の比率の高さ
松井証券のIPO配分ルールでは70%が完全公平の抽選において配分されます。
大手の店舗型の証券会社では、この値が10%というのも珍しくありません。
その中で70%という高い配分率を誇っているので、比較的に小口の投資家にもチャンスがあります。
裁量の部分もあるので、資金に余裕のある方がそこを狙っても良いです。
前受金不要
松井証券のIPOではブックビルディング時に資金を用意する必要がありません。
抽選の申し込みだけなら簡単にできるので、積極的に申し込んでいくのが当選確率を上げます。
委託販売を請け負うことが多い。
松井証券では、IPOを委託されて管理するいわゆる裏幹事として請け負うことが多いです。
なので、主幹事を請け負うような大手の証券と比べると株数は少ないけれども競争率は低くなる可能性があります。
こういったところでもIPOの当選を狙っていくのが確率アップには必須です。
また、松井証券では2017年には14件のIPOを正幹事(シンジケート団)として担当しました。
松井証券は裏幹事としてだけでなく、正幹事としても今後は期待することができます。
まとめ
ここまでで松井証券について、松井証券のIPOの配分ルールについて特徴などを説明してきました。
松井証券は長い歴史を持つ証券会社です。
松井証券は売買手数料がとても安いので通常の株式の取引用として利用するのも手だと思います。
そんな松井証券のIPOの公平抽選の割合は70%と高く、かつブックビルディング時には資金がなくても申し込みができます。
また、今後は裏幹事としてだけでなく正幹事としても期待できるので、IPO投資のために口座開設することをおすすめします。