初心者必見!儲けやすいIPOの選び方

IPOの公開価格は、基本的に市場平均よりディスカウントされた価格で決定されますので、上場日の初値が公開価格を上回るケースの方が必然的に多くなります。

IPOの80%以上という高い勝率は、このディスカウントが主な要因になっています。

なぜディスカウントするのか

黙ってても売れそうなIPOですが、なぜ証券会社はわざわざ更に安くして販売するんでしょうか。

実はこれ、証券会社側のリスクの問題が関係しています。

証券会社がギリギリのラインで株価を設定すると、売れ残ってしまうというリスクがあります。

この場合、売れ残った株は全て自腹で証券会社が買い取るルールになっていますので、市場平均よりもディスカウントして販売することで、「何が何でも全部売り切ってしまおう」という心理が働くわけです。

このような背景から、証券会社がかなり割安な株価を設定しますので、IPOが争奪戦になるわけです。

しかしながら、中には公開価格を下回る初値を付けてしまう銘柄も出てきますので注意が必要です。

この記事では、公開価格を上回るIPOの特徴について、初心者の人にも分かりやすくまとめていきます。

人気化しやすい業種やテーマ

様々な業種やテーマのIPOがありますが、その中でも特に人気化してIPOの初値が上がりやすいものがあります。

具体的には、AIクラウドサービスIoTWebサービス等が挙げられます。

次世代の技術を積極的に活用しているような企業のIPOは、投資家に注目され人気化するため、初値が大幅に高騰する可能性が高くなります。

このような企業は業績も右肩上がりに成長しており、高い将来性をうかがわせる企業が多くなっています。

反対に、すでにマーケットが成熟しているような製造業販売業運輸業等のIPOは初値が重たくなってしまうという傾向が出ます。
昨年上場したソフトバンク(9434)がこれの代表的な例です。

このような企業は業績も頭打ちになっており、成長性があまり高くない場合が多くなってきます。

当選本数が少なく、想定時価総額や吸収金額が小さな案件

IPOは当選本数があらかじめ決まっています。
当選本数が少ないIPOは当選確率が下がってしまいますが、希少性が上がりますので初値の高騰が期待できます。


特に初心者の方は、想定時価総額や吸収金額が小さな案件を狙っていきましょう。
吸収金額とは、その企業がIPOをした際に調達される資金の金額を指しています。

中小規模の企業は大規模な企業に比べて成長余力があるため、資金が集まりやすくなります。
また、中小規模のIPOに資金が集まると需要と供給のバランスから初値が高騰しやすくなります。

単独上場のIPO

IPOはあらかじめ決められたスケジュールの下で、申込期間や購入期間が決まってきます。

時期によっては、複数のIPOのスケジュールが被ってしまう事も多々あります。

特に四半期(3・6・9・12月)にIPOが集中します。日によっては一日に5社上場することもザラにあるわけです。

他のIPOとスケジュールが被っているものは、資金が分散してしまい、充分な投資資金が集まらず公開価格を割り込んでしまう恐れがあります。

とりわけ注目度が高いIPOと時期が重なってしまった場合は、人気を集められずに苦戦する可能性が高くなります。

IPOへの投資を行う際にスケジュール管理は非常に重要な要素となってきます。
日程が重なってしまっているIPOに参加する際には、特に注意していきましょう。

 

公開価格が仮条件の上限に達しないIPOは要注意!

公開価格が、あらかじめ定められた仮条件の上限に達していないものはIPOは
初心者の方は出来るだけ避けた方が良いでしょう。

仮条件とは、公開価格を決める際に投資家の需要を推測するために設定する価格帯の事を指します。
仮条件はIPOする企業の想定時価総額から割り出され、価格の上限と下限が設けられます。

IPOに参加する投資家は、仮条件の範囲内で申し込む事になります。
その投資家の申し込み状況によって、IPOの公開価格が決まります。

通常、投資家からの評価が高いIPOの公開価格は仮条件の上限値で決まります。

値上がりする確率が高いIPOは、上限値での申し込みをしないと当選しないからです。
(通常の株と同じように、高い株価で買いたい人が優先されます。)

しかしながら、投資家の評価が低いIPOの公開価格は上限で決まらない場合もあります。

その場合は、投資家からの人気がないため公開価格を割り込んでしまう可能性が高くなります。
初心者の方は特に、こういったIPOには注意した方がいいでしょう。

もしそういったIPOに大量当選した場合でも、購入を辞退できます。
担当者との関係や申込株数、ペナルティの有無などを勘案しながら、出来るだけ避けるようにしましょう。

 

さいごに

以上、公開価格を上回るIPOの特徴についてまとめていきました。

IPOは基本的に公開価格を上回るケースが多いので、公開価格割れしそうな案件を避けていくというスタンスで臨むと良いでしょう。

今回取り上げた公開価格を上回るIPOの特徴を抑えていけば
初値が上がりやすいIPOの案件をしっかりと見極める事ができるようになってくるでしょう。

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